インターネットの普及や働き方改革など仕事を取り巻く環境が変わってきました。人口減少や賃金高騰で働き手不足も深刻です。業務委託という働き方は増えつつあります。
企業同士、企業とフリーランス、フリーランス同士などさまざまなケースで業務委託契約は見られます。仕事を発注する側も請負う側も業務委託のことを知っておかないと後でトラブルなど大変なことになります。
業務委託とは
自社で請負ない業務や足りない部分を補足してほしい部分を、外部の企業や個人に委託する契約をいいます。雇用契約ではないので、仕事の発注側と受注側は対等な関係で仕事ができます。
責任は各々の会社で請負うことになり、お互いに指揮命令権はありません。どのような業務を植え追うのか、どのような責任があるのかは契約書や事前打ち合わせで入念に決めておきましょう。
メリット
その1「自分の専門性を活かせる」
会社だとやりたくない仕事や、新しく仕事を覚えないといけないこともあります。業務委託の場合、発注企業が求めているスキルさえ持っていれば、稼ぐ仕事は十分にできます。
その2「働く場所や時間の自由度が高い」
発注企業との打ち合わせ、納品の締切りなどはあります。しかし、発注企業が求めていることを最低限守れていれば、場所や時間には制限がありません。
その3「人間関係の疲れが少ない」
クライアントワークになるので、人間付き合いがなくなるわけではないのですが、受注側から発注起業を選ぶこともできます。疲れるなと思えば契約を切ることも可能です。
デメリット
その1「労働基準法の適用外」
会社の従業員ではありませんので、労働者を守る法律「労働基準法」の適用外となります。契約期間の保証はされておらず、失業保険や労災も適用されません。事前の打ち合わせや契約で自分を守りましょう。
その2「確定申告や保険料の支払いは自分で行う」
雇用されている場合、確定申告や保険料の支払いは基本的に会社が行ってくれます。しかし業務委託になると、それらの支払いは自分で行わないといけません。支払や申請の期限や忘れることがないよう、しっかり管理しましょう。
その3「安定性がない」
業務委託は、いつ契約関係が切れるかわかりません。事前の契約で契約期間を決めることができますが、永続的な契約はほとんどないです。「来月からはお付き合いしません…」と言われれば、それまでの契約になってしまいます。
派遣契約と業務委託の違い
- 派遣契約:派遣契約会社と雇用契約を結ぶ。派遣先の指揮命令権を受ける。
- 業務委託:雇用契約は結ばない。受注会社の指揮命令権を受ける。
まとめ
業務委託で仕事をすることでメリットは自由でストレスないですが、やることがたくさんあります。安定性もありませんので、それを覚悟の上で仕事ができれば業務委託もいいでしょう。
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