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ブレない情熱で切り拓く、イラストレーター絵馬のキャリア術|次のステップに必要なこととは?イラストレーター絵馬さん

2025 5/22
Vivid UP Life 働き方
2021年6月23日 2025年5月22日
Track#4 イラストレーター 絵馬さん

新しい働き方名鑑《Vivid UP Life》Vol.4 ブレない情熱で切り拓く、イラストレーター絵馬のキャリア術|次のステップに必要なこととは?イラストレーター絵馬さん

Vivid up Life ~ボクらの働き方~
「Vivid up Life」とは「生き生きとした人生」という意味で、転職や独立など働き方を通して人生を前向きに変えた人にスポットを当てて、人生ストーリーや好転したきっかけを聞いて、見ていただいた方に前向きに将来を歩んでもらいたいというインタビュー企画です。

イラストレーター&作家
絵馬(emma)

福岡生まれ。就職を機に関西へ移住。大学生の頃からデザインへの情熱を燃やし、現在は会社員として働きながら、フリーランスのイラストレーター・アーティストとしても活躍しています。

「迷ったときにはワクワクする方へ」をモットーに、多くの経験を経て独自のスタイルを確立してきた行動派。明るく柔らかな人柄で、周囲から愛される親しみやすさも持ち合わせています。

亡き母の言葉を胸に、常に新しい道を切り拓き続ける彼女の今後の活躍に注目です。

—
Twitter:@iemma_to_z
Instagram:@iemma.to.z
ポートフォリオサイト:https://iemmatoz.com/

大学での卒業制作から広告デザインを研究し、卒業後も十数年にわたり制作現場でクリエイティブな仕事に情熱を注いできたイラストレーター・アーティストの絵馬(emma)さん。

その積極的にチャレンジする姿勢の裏には、一体どんな経験があったのでしょうか?一緒に探っていきましょう。

絵馬さんが経験した人生の好転ポイント

  • 2社目で仕事の挫折から、やりたいこと&働く姿勢を改めて考える
  • 「後悔しない生き方をしてね」という母の言葉
  • 自分のことを知ってもらうために積極的に発信&イベント参加
目次

福岡を飛び出して関西へ!好きなクリエイティブな世界を目指して

-まず、イラストやフリーランスに興味を持った経緯を教えて下さい。

母がフリーランスの画家・イラストレーターだったため、幼少期からイラストやフリーランスという働き方は身近な存在でした。私が3歳の時には、双子の弟を連れて海外で個展を開くような、とてもパワフルな母でした(笑)。

そんな母の姿を見て育ったので、フリーランスの楽しさも厳しさも、なんとなく感じ取っていました。

-現在はメーカーでWEBデザイナーとしてお仕事をされながら、個人でもイラストの仕事していますよね。クリエイティブ関係の仕事はいつごろからされているんですか?

10代の頃からキャラクターデザインに興味があり、大学生の時には文具メーカーやキャラクターデザインの会社へ就職活動をしていました。

大学の卒業制作では広告を研究し、架空の広告デザインをいくつも制作するほど、当時からデザインが好きでした。

また、絵本作家になりたいという思いもあり、当時京都で開催されていた絵本講座に「どうしても行きたい!」と強く思ったことがきっかけで、関西の会社への就職を決意。地元福岡を離れ、関西へやってきました。

オンラインで取材中、今回も相手の表情は変わらず(笑

紆余曲折を経て出会えた!自分らしい働き方ができる会社

–それからずっと同じ会社で働いているんですか?

最初の会社は、太陽光発電関連のソフトウェアやサービスを手がける企業でした。そこではWebコンテンツや販促物のイラスト制作、デジタルコンテンツのUIデザインなど、デザイン全般を担当していました。

当時、FLASHコンテンツや動きのあるインタラクティブなコンテンツが全盛期で、Kinect(キネクト)やプログラミングを駆使してイラストを動かしたり、ゲーム性のあるコンテンツも流行していました。

会社でもそうしたコンテンツを扱っていく中で、「これらを自分で作れたら、すごく面白くて新しいことができる!」とワクワクしたんです。

それがWeb業界への転職を考えるきっかけとなり、会社に勤務しながら1年間専門学校に通い、プログラミングやWebデザインのスキルを習得しました。

そして6年間勤めた最初の会社を辞め、Web制作会社へ転職しました。

苦節を乗り越えて、自分に合った会社選び

-イラストやデザインの仕事から、Web制作会社に転職とは急展開ですね。実際にWebに携わっていかがでしたか?

Web業界は未経験で初めてのことばかりでしたが、「どんどん提案していいよ」と言ってもらえ、提案書の作成からコンテンツのプレゼンまで担当させてもらえました。

とても楽しく、Webデザイナーとしての経験も豊富に積めましたが、忙しさから終電で帰ることも多く、半年ほど経った頃から蕁麻疹が出るなど、体力とメンタルがついていかなくなってしまい、約1年で退職することになりました。

「福岡から関西に出てきて、私はいったい何をしているんだろう…」「本当にしたかったことは何だろう…」と自問自答するようになり、一度立ち止まってじっくり考える時間が必要だと感じました。

次の転職先が決まるまで半年ほどかかりましたが、自分らしい働き方や、やりたいことの優先順位をしっかりと考えてから転職しようと決意し、現在の会社に就職しました。

現在は日用品メーカーでデザイン関係の仕事に携わっています。ワークライフバランスを重視する会社で、自分の裁量で進められる業務も多いため、非常に働きやすい環境です。フリーランスでイラストを描いていることも、副業として許可を得ています。

原点、初心を思い出して後悔しない生き方へ

–最近は作家活動もアグレッシブな活動になっていますよね。

ずっと絵本を作りたいという思いがあり、最初の会社に勤務していた頃から、イラストレーター向けの雑誌に自作のイラストを応募していました。何度か入選し、そのたびに一喜一憂していましたね(笑)。

一度立ち止まって考えた時、『初心』に立ち返ったような感覚になりました。イラストや絵本を描きたいという、関西に出てきた時の気持ちに何の変わりもなかったんです。

これまではその時々に興味がある方へフラフラと向かっていましたが、3社目の転職活動をする前に考えを整理したことで、今の会社に勤務する道を選べたのだと思います。

また、一昨年、母が病気で亡くなりました。亡くなる3ヶ月前に「後悔しない生き方をしてね」と母に言われたんです。

その言葉を思い返すと、仕事が忙しい、時間がないと理由をつけて、今までやりたいことを先延ばしにしてきたと気づかされました。母の言葉がきっかけで、「もっと積極的に行動しよう!」と決心がつきました。

-絵馬さんにとって「後悔しない生き方」ってなんだと思いますか?

好きなイラストや絵本を通して、自分にしか作れない、生み出せないものを世の中に残したいです。ミッフィーのように、昔からずっと愛されているキャラクターを見て、自分だからこそ生み出せるものを作りたいと強く思いました。

イラストは将来にわたって残せるものになると考えています。イラストを軸に、絵本やアニメーションを制作していきたいですね。

-絵馬さんはオリジナリティーのある魅力的なイラストを描きますよね。昔からオリジナリティーのあるイラストを描いてたんですか?

最初は、多くの人に必要とされることを意識し、需要の多いモノクロ線画を中心に描いていました。

実際にお仕事もいただけたのですが、どこかの誰かに似ているタッチになってしまい、「使いやすさ」と「自分らしいオリジナル画風」のバランスの取り方に悩みました。

そこで、イラストレーターのプロに作品を見てもらえる講座があったので、そこに通いました。

プロの方からアドバイスを受けるうちに、本当にやりたい仕事の方向性が曖昧だったこと、自分が描きたい画風を100%出し切れていなかったことに気づかされました。

一度、多くの人に必要とされるという意識は忘れ、自分らしいオリジナル画風を追求することにしました。

-悩んだときに人からアドバイスを貰うって大事ですね!それから具体的にどう動いていったのですか?

先ほどのプロの方から「絵馬さんは迷っているように見えるから、『こうじゃなきゃいけない』という決めつけを取り払って、描き続けて周りの反応や意見を聞いたらいいのではないか」というアドバイスをいただきました。

そのアドバイスをいただき、振り返ってみると、私は何でも決めつけて「こうじゃなきゃいけない」と考えがちだったと気づきました。

以前在籍していた会社でも、上司に「自分がどう良いと思っているのか?どう思って作ったのか?」と、自身のデザインについて問われて答えられないことがありました。

そこで、「多くの人に求められるもの」ではなく、「自分の好きなものって何だろう?」と考えることにしました。

私が好きなイラストは海外のカラフルなもので、映画や絵本、尊敬する人には「世の中の何かを変えていこう」というアンチテーゼな考えを持つ人や、そうした世界観が多いことに気づきました。

そうした絵柄や世界観を参考に、今私が描いているイラストが生まれました。

※アンチテーゼ(独: Antithese, 英: antithesis)とは、ある理論・主張を否定するために提出される反対の理論・主張である。|引用元:Wikipedia「アンチテーゼ」

それからは、好きなことややりたいこと、そして自分自身を知ってもらうことも重要だと考え、SNSでの発信やイベントへの参加にも積極的に挑戦するようになりました。 それから、好きなこと、やりたいこととか、自分のことを知ってもらうことも大事だと思ったので、SNSの投稿やイベントの参加することにも積極的にチャレンジするようになりました。

私の活発な活動を見てくれた方々から、「絵馬さんってこんなこともできるんだね」「頑張っているね」と声をかけていただいたり、お仕事につながることも増えました。 私の活発な活動を見てくれた人が「絵馬さんってこんなことできるんだね」「頑張っているね」と声をかけてくれたり、仕事をいただけるようになって。

例えば、クリエイター祭りのロゴを制作した際、それを見た方から「フリーフォントのイラストを描いてみない?」と声をかけていただき、「しっぽり明朝」というフリーフォントのメインキャラクターを担当させていただくことになったんです。

https://twitter.com/iemma_to_z/status/1380827179206983682

-SNSを見ているだけでも、積極的に活動されている絵馬さんの様子が分かりますよね。最近もデザフェスという展示会に出られていましたよね。

はい、そうですね。同じイラストレーターのhachimitsuさん(https://hachi32.com/)と共同でデザフェスに出展し、アクリルキーホルダーやポストカードなどを販売しました。お客様の反応を目の前で見ることができたのは、とても良い経験でした。

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自分のイラストが世の中に受け入れられるためには、「もっとこうした作品を作った方が良いな」「世の中のニーズやトレンドをもっと知っておかなければならないな」と考えるきっかけにもなりました。

デザフェスにはSNSのフォロワーさんも来てくださり、「絵馬さんのイラストが好き」と言ってくれる方もいて、それが大きな自信につながっています。

自分が良いと思ったものを、他の人にも良いと思ってもらえる。自分がゼロから作り上げた作品をお客様に直接届ける機会を経験し、「自分が世の中と直接つながっている」という、会社だけでは経験できない充実感を得られました。

-行動的な絵馬さんですが、今後やってみたいことはありますか?

いつかは絵本を描いてみたいと思っているのですが、今は動画・短編アニメーションをやりたいですね。海外の3〜5分くらいのショートストーリーが好きでよく観ていていて。

あと、ミュージックビデオもやってみたくて、楽曲作っている人と繋りたいですね。

デザフェスではhachimitsuさんと出展したり、LEMさんにグッズデザインをしてもらったりして。他のクリエイターさんと組むと発見があって、ひとりでやるより発見が大きいです。

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人と組むことで自分の力を発見、相手のいいところも取り入れられますからね。

-まだまだやりたいことがあるんですね!なぜそんなにやりたいことが出てくるんですか?

自分の人生は自分だけのもの。誰も責任を取ってくれません。だから、誰かのためではなく、自分自身や自分の人生を大切にしよう。すべて自分のためになることをしようと決めたんです。

私も迷うことはありますが、そんな時は常に選択肢が増える方を選ぶようにしています。人生は自分だけのものですから、後悔しないように、少しでも良い方向に進めるよう心がけています。

変えられないことももちろんあるでしょう。しかし、たとえ小さなことからでも、自分で変えられることには積極的に挑戦する。一気に大きく変えなくても、一歩ずつでも何かを変えようとすることが、次のキャリアにつながると信じています。

特に今はコロナ禍で人に会えず、行きたい場所にも行けない状況で難しいですが、こんな時だからこそ、自分に正直でいられるかが大切だと感じています。

https://twitter.com/iemma_to_z/status/1398603968540930051?s=20&t=8eTmmIFFhi1PXOloTnCv2w

編集者・堀江の一言

2021年のクリエイター祭りでメインビジュアルを担当することになった絵馬さん。もがきながらも、一歩ずつ着実に前進する姿は本当に美しいです。

「バットを振らなければボールには当たらない」という言葉がありますが、絵馬さんを見ていると、まさにその言葉を思い出します。一足飛びに大きな成功をつかむわけではなくても、泥臭くてもバットを振り続けるように、着実に経験を積み重ねている。そんな印象を受けました。

絵馬さんのこれからの活躍も楽しみです。

※この記事は、2021年7月現在の情報を元に作成しております。

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  • 芸大受験や就職の苦難を乗り越えて!“好き”を突き詰めて見つけた仕事と自分を伸ばせる環境へ|ライター フルカワカナコさん

この記事を書いた人

編集長・堀江こういちのアバター 編集長・堀江こういち

■インタビュアー・インタビューライター
---
1983年生まれ。大阪府東大阪市出身。
ユニークな情熱を届けるインタビュワー|365日人の話を聞くだけで生きていくことを目指す|主にクリエイティブ業界やクリエイター

印刷業界の営業やパソコンメーカーのカスタマーセンター、SEO・WEBライティング業などを経て、30歳で独立。挫折を経験し、人が集まる仕組みや経営を勉強するため、シェアハウス・コワーキングスペース運営会社のWEB担当やコンサルティング会社を経て、再び独立。
---
新しい働き方、仕事で活かせるIT・マーケティング情報を発信。
セミナー講師やイベント開催、フリーランスの学校フリカレを運営。他、Webコンテンツライターとして活動。

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