【弁護士ドットコム】に学ぶ、壁を乗り越え自分らしさを発揮するコンテンツマーケティング

テレビなどで見かけるようになった弁護士。今までより弁護士が身近なものになりました。とはいえ、普段僕たちが弁護士事務所に行くことはなく、弁護士にお世話になろうと思うことは少ないです。

電通調査
(2014年9月の電通調査)

ここで弁護士への相談件数を見てもらいたい。1年間で事件に巻き込まれながら、弁護士に相談した人は全体の19.4%しか過ぎない。敷居の高さや費用の高さなどの不安から、残りの80.6%は弁護士に相談していない。つまり、多くの人がトラブル解決せずに泣き寝入りしている可能性がある。

弁護士人口推移
(日本弁護士連合会発刊「弁護士白書2014年版」弁護士人口将来予測(司法試験合格者数2000名維持の場合)より抜粋)

一方で、弁護士の数は、新司法試験制度導入により2000年以降、急激に数を増やしている。こうした相談者の数と弁護士の数の均等が取れていないところに目をつけて、両者をインターネットで結びつけることを目的に、元榮太一郎氏は【弁護士ドットコム】を創業させた。

「弁護士 × マッチングサイト」のジレンマ

弁護士ドットコム
多くのマッチングサイトは、登録料や毎月の利用料など紹介手数料として利益を得るのが主流である。弁護士ドットコムも、同じように紹介手数料で利益を得るようとしていた。

しかし、“弁護士法”で依頼者に弁護士の紹介をして報酬を得ることを禁じられていた。紹介手数料で利益を得ることを目的にしていた【弁護士ドットコム】は、サービスを無料で展開することにした。運営は微々たる広告収入と、自身で経営している法律事務所の収入で補い苦しい状態は4年間続いた。

世の中に絶対必要なサービス

創業時は【弁護士ドットコム】の運営に月間1000万強を費やしていた。上記、法律事務所も最初から存在したのではなく、サイトの運営のために作られた。自分で作ったシステムに応じて、信念を達成する手段として事務所を作ったのだ。

すぐに収益を生むことができるようなビジネスならば、それは誰が初めてもすぐに収益が生めるモデル。それとは反対に、ビジネスモデルに高いハードルがあれば、それを乗り越えた企業だけが価値ある「競争優位性」を手にすることができる。ハードルを越えるためには忍耐力が試される。

参照:弁護士ドットコム 困っている人を救う僕たちの挑戦 / 元榮 太一郎 著

これは簡単なことではない。
4年間もの間、月間1000万円もの費用を費やして生活をすることを想像してほしい。「使う人が便利だと思うサービスこそ価値がある」という信念のもと、長期的な視点を持ちサービスを育てることに集中した。

収益を拡大にする転機

ビジネス拡大の転機となったのは、インターネットで弁護士が無料で法律相談に答えてくれる「みんなの法律相談」の開始だ。こちらのサービスを利用するのは無料ですが、モバイルで過去の相談内容を閲覧するのに月間300円の有料となる。

その後、身近なニュースを法律面から解説するオウンドメディア「弁護士ドットコムニュース」を開始。それがYahoo! Japanの公式ニュース提供者として認定されることでトラフィックを生み出すようになった。アクセスがアクセスを呼ぶ好循環が生まれ、月間サイト訪問者数は3年間で9倍超というペースで伸びるようになった。これを機に広告収入も大きく伸ばした。

【弁護士ドットコム】の収益モデル

①弁護士のマーケティング支援サービスと有料会員(弁護士)の登録料
②モバイルから過去の法律相談などのコンテンツを閲覧するユーザーの登録料
③広告収入


現在は【会計士ドットコム】も運営している。こちらは【弁護士ドットコム】の収益モデルに加えて、税理士法では紹介手数料の規制がないので、紹介手数料で収益を上げている。

追随を許さないブルーオーシャン戦略

競争相手のいないブルーオーシャンでは、どんなに努力してもなかなか成功できないかもしれませんが、まだまだ未開拓の地が広がっていて、大きな成功を勝ち取れる可能性がある。他の人がやらないことを新しく始めることに大きな意味があるはず

参照:弁護士ドットコム 困っている人を救う僕たちの挑戦 / 元榮 太一郎 著

元榮 太一郎は、ライバルが出てきにくい市場を選んでネットを活用したプラットフォームを創りだした。最初は苦労しているが、長期的に戦略を考えて弁護士らしく論理的にストーリーを組み立てている。“忍耐力”だけでは耐え難い苦労もあったであろう。

ついつい、人間は目の前にある利益について飛びついてしまう。例えば、コンビニエンスストアや美容院は一時期トレンドに乗って多くの人が出店した。しかし、今ではどうだろう。それらの業界は潰し合いの時代になってはいないだろうか。100メートル先に違うコンビニエンスストアがあるのは当たり前。QBハウスなど安く髪が切れるチェーン店も出てきた。

トレンドなどに食いついて目先の利益を求めると後で苦労する。経営をするうえで大事なのが、始める前の戦略だ。最終的にどのようなサービスを構築して、どの程度の収益を得たいのかなども考えよう。

簡略的な発想では今の時代、何事も上手くいかない。どんな商売やサービスをしたいかではなく、どのように生きたいかを考える必要がある。なんでもある時代だからこそ、他の人がやらない自分らしい生き方を見つける必要がある。

この記事を書いた人

horie

horie

・WEBコンサルタント
・フリーランス・副業など働き方支援
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1983年生まれ。大阪府東大阪市出身。
印刷業界の営業やパソコンメーカーのカスタマーセンター、SEO・WEBライティング業などを経て、30歳で独立。挫折を経験し、人が集まる仕組みや経営を勉強するため、シェアハウス・コワーキングスペース運営会社のWEB担当やコンサルティング会社を経て、再び独立。
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